会計士事務所・税理士事務所として独立開業後に顧客を獲得する有効な手段の一つとしてWEBマーケティングがあります。そして、WEBマーケティングは、ホームページへの訪問者を増やすための工夫と、ホームページの訪問者から問い合わせしてもらう確率を上げるための工夫に分けることができます。ここでは、問い合わせをしてもらう確率を上げるためのホームページのポイントを説明します。

TOPページに必要な情報

あなたの事務所のホームページを訪れた見込み客の多くは、あなたのホームページを隅から隅まで読みません。むしろ、数秒だけ見て画面を閉じてしまうケースが多いでしょう。これは、会計士事務所・税理士事務所に限らない話で、一般的にユーザーは、ホームページを開いて3秒で、「ターゲットは誰か、読み進めるメリットはあるか、利益は何か」を判断していると言われます。また、ユーザーの40〜60%は、ファーストビュー(スクロールせずに画面に表示される部分)を見てページから離脱すると言われます。つまり、ホームページを開いた際の最初のTOPページの内容が非常に重要で、伝えたいことがすぐ目に入るような工夫や、わかり易い表現を使う心がけが必要です。

以上を踏まえ、TOPページ(特にファーストビュー)には、「所長の顔写真や事務所の様子が分かる写真」「(事務所名と屋号を分ける場合は)サービス提供エリアとメインのサービス名を含む屋号」「事務所名」「電話番号」「事務所の強み」「主なサービスのラインナップ」「実績」等情報を表示させると良いでしょう。

基本はユーザーの利用シーンを想像すること

上記のような情報を、TOPページのどこに、どのような表現で掲載するかを決める際は、事務所のホームページを閲覧するユーザーの立場になって考えると良いでしょう。

TOPページにおける情報の配置であれば、ユーザーの視線の動きを意識することが重要です。視線の上から下への動きは数種類に分けられ、同じ情報が均等に配置されている場合は、左上から右下へ斜めのラインで視線を動かす傾向があるので、訴えたい情報はこのライン上に配置させます。また、画像が多いページの場合、視線はZの形をなぞる傾向があるので、注目して欲しい情報はZのライン上に配置させます。

また、TOPページを見て感心を持ったユーザーに実際に問い合わせしてもらうには、料金体系や代表者等を紹介するページへすぐに移動できるような構成とすることも重要です。

会計士事務所・税理士事務所のホームページへ訪れた見込み客からの問い合わせを増やすためのポイントとして、TOPページの重要性や、そこに掲載すべき情報の種類などを説明しました。集客を意識したホームページを作成されるに当たり、少しでも役立ちましたら幸いです。