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会計士コラム

公認会計士による新規上場企業の財務分析【エルテス】

公認会計士の視点から、今注目の新規上場企業を紹介し、財務分析を行います。

今回は、「リスクを解決する社会インフラの創出」をミッションに掲げ、ソーシャルリスクを中心としたデジタルリスクを検知・解決するソリューションを提供するエルテスについて企業分析を行います。

会社名 (株)エルテス
証券コード 3967
市場 東証マザーズ(上場予定日:2016年11月29日)
業種 情報・通信業
事業内容 リスク検知に特化したビッグデータ解析によるソリューションの提供
設立 2004年4月28日
従業員数 86名(2016年9月末日現在)
代表取締役 菅原 貴弘
事業戦略 デジタルリスクテクノロジーを通して、リスクを解決する社会インフラを創出することを目指し、リスク検知に特化したビッグデータ解析によるソリューションを提供しています。

 

平成24年8月期から平成28年2月期(以下、当期)までの財務情報を用いて、公認会計士の視点から財務分析を行いました。

会計士の5期間財務分析

売上推移

  • 売上高は平成262月期に大幅に縮小した後、2期連続で増加しており、堅調な成長を維持しています。
  • ソーシャルリスク事業の単一セグメントです。提供しているサービスは、ソーシャルインテリジェンスサービス、ソーシャルリスクコンサルティングサービス、ソーシャルリスクモニタリングサービスの3つです。当期においてソーシャルリスクコンサルティングサービスとソーシャルリスクモニタリングサービスの売上高比率は、概ね7:3となっています。

会社の利益構造

  • 経常利益については、前期まで赤字が続いていたものの、当期より黒字へと回復しています。前期及び当期の販売費及び一般管理費はそれぞれ516,381千円及び504,523千円で大きく変わっておらず、黒字転換の主な要因はソーシャルリスクモニタリングサービスが堅調に推移し、顧客数が積み上がったことで売上高が前期比48.0%増加となったためです。
  • 上記を受けて、当期純利益も前期の赤字から黒字へと転換しています。

会社の資本構成

  • 当期の自己資本利益率は14.99%であり、自己資本比率は82.38%です。
  • ビッグデータの解析において必要となるソフトウェア開発や地方拠点におけるオフィス開設を行っているものの、当期末における固定比率は9.43%と、安全性は一般的に良好な水準です。
  • 新規発行による手取金の使途の一つとして、本社機能の強化のための本社オフィス移転を予定しています。

PER(予想株価収益率)

  • 平成282月期の1株あたりの純利益は4792銭です。また、想定発行価格1,620円に対する、当期のPERは33.8倍となっています。

企業価値に影響を与える外部的要因

  • ソーシャルメディア活性化に伴い、各種法令の新たな施行や変更等により、義務及び費用負担等が発生する可能性があります。
  • 今後も引き続き、企業を中心としたあらゆる組織におけるインターネット上における風評被害、炎上、情報漏洩等のリスクを未然に防ぐニーズは増加することが期待されます。