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会計士コラム

公認会計士による新規上場企業の財務分析【株式会社グレイステクノロジー】

公認会計士の視点から、今注目の新規上場企業を紹介し、財務分析を行います。

今回は、大手メーカーのマニュアル制作等を手掛けるグレイステクロノジー株式会社について企業分析を行います。

会社名 グレイステクノロジー株式会社
証券コード 6541
市場 東証マザーズ(上場予定日:20161221日)
業種 サービス業
事業内容 産業機械を中心とした各種マニュアルの作成・管理・運用を行う基幹システム「e-manual」の提供、クラウドサービス運営及びマニュアルの企画、作成、翻訳
設立 2000年8月1日
従業員数 43名(平成28年10月31日現在)
代表取締役 松村 幸治
事業戦略 マニュアル基幹システム「e-manual」の導入及び運用を行うMMS(マニュアルマネージメントシステム)事業と専門性の高い各種マニュアルのテクニカルライティング及び技術翻訳を提供するMOS(マニュアルオーダーメードシステム)事業を展開しています。

 

平成24年3月期から平成28年3月期(以下、当期)までの財務情報を用いて、公認会計士の視点から財務分析を行いました。

会計士の5期間財務分析

売上推移

  • 当期の売上高は726,473千円で、売上高成長率は17%と高水準です。
  • 当期のセグメント別売上高構成比率はMMS事業が31%、MOS事業が69%となっていますが、後述するように各事業の性質から、今後構成比率は変化する可能性があります。
  • MMS事業は前期比161%の伸び率となりました。増加要因は大口顧客に「e-manual」を導入できたことであるとされています。当事業はストック型ビジネスであるとされ、継続的な収入が期待できます。
  • 他方MOS事業は他社競争が激しく、前期比▲6%となりました。

会社の利益構造

  • 当期の売上高経常利益率は18%で、高い収益性を示しています。
  • 税務上の繰越欠損金の存在により法人税等の税負担が軽減されていますが、平成30年3月期以降は通常の法人税率に基づく法人税等が発生する見通しであるとされています。

会社の資本構成

  • 当期末の自己資本比率は25.7%となっています。前期末は48.9%でしたが、自己株式の取得により低下しています。
  • 当期末の流動比率は248%、固定比率は11%で、これらの指標からは高い安全性が読み取れます。

PER(予想株価収益率)

  • 当期純利益114,431千円、上場時発行済株式総数1,056,000株及び想定発行価格3,010円に基づいて算定した予想PERは27.8倍となります。

企業価値に影響を与える外部的要因

  • マニュアル制作や技術翻訳の受託業務は基本的に多額の設備投資を必要とせず新規参入が容易なため、競合他社または新規参入会社との間で受注競争が激化した場合、業績に影響を与える可能性があります。