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会計士コラム

公認会計士による新規上場企業の財務分析【株式会社安江工務店】

公認会計士の視点から、今注目の新規上場企業を紹介し、財務分析を行います。

今回は、愛知県内で住宅リフォーム事業、新築住宅事業及び不動産流通事業を営む株式会社安江工務店について企業分析を行います。
会社名 株式会社安江工務店
証券コード 1439
市場 ジャスダック(上場予定日:2017年2月10日)
業種 建設業
事業内容 住宅リフォーム事業、新築住宅事業、不動産流通事業
設立 1975年6月2日
従業員数 104名(平成28年11月30日現在)
代表取締役社長 安江 博幸
事業戦略 愛知県内にて幅広い価格帯や客層に対応した住宅リフォーム事業、新築住宅事業及び不動産流通事業を展開しています。
平成23年3月期から平成27年12月期(以下、当期)までの財務情報を用いて、公認会計士の視点から財務分析を行いました。なお、同社は平成26年12月期に決算期変更を行っています。

会計士の5期間財務分析

売上推移

  • 当期の売上高は4,134百万円で、過去5期間の平均売上高成長率は13%と高い水準です。
  • 当期のセグメント別売上高構成比率は住宅リフォーム事業が75%、新築住宅事業が21%、不動産流通事業が4%で、住宅リフォーム事業が収益の柱となっています。
  • 当期の売上高増加要因として、住宅リフォーム事業において既存顧客への積極的な働きかけによる受注促進が寄与したことが考えられます。なお、当事業の売上高は受注件数の50%以上がリピート注文によるものとされています。
  • 平成28年12月期第3四半期の売上高は2,614百万円で、当期第3四半期に比べ15%減少しており、各事業で伸び悩んでいる印象です。
 

会社の利益構造

  • 当期の売上高経常利益率は5%で、建設業の中では高い収益性を示していると考えられます。
  • 前期は決算期変更により期間が9か月間となったことから大幅な赤字となりましたが、平成26年1月から平成26年12月までの期間に修正した数値を見ても赤字となっています。当期は売上高が増加し、原価率や販売費及び一般管理費は減少しており、様々な面から改善が見られます。
   

会社の資本構成

  • 当期末の自己資本比率は38.3%、流動比率は単純計算すると104%、未成工事支出金及び未成工事受入金を控除して計算すると134%となります。また、固定比率は118%で100%を超えていますが、固定長期適合率は96%となります。これらの観点から安全性について特に問題のない水準であると考えられます。
 

PER(予想株価収益率)

  • 当期純利益120百万円、上場時発行済株式総数1,222,800株及び想定発行価格1,130円に基づいて算定した予想PERは11.5倍となります。
 

企業価値に影響を与える外部的要因

  • 現時点では営業地域が愛知県内に限定されており、当地域の経済・人口動向の影響を受ける可能性があります。
  • ストック・オプション制度を採用しており、新株予約権の行使により株式価値が希薄化する可能性があります。