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会計士コラム

公認会計士による新規上場企業の財務分析【株式会社オロ】

公認会計士の視点から、今注目の新規上場企業を紹介し、財務分析を行います。

今回は、自社開発ERPパッケージソフトウェア(ZAC Enterprise)の提供・保守及びWEBを活用したマーケティング支援事業を行っている株式会社オロについて企業分析を行いました。
会社名 株式会社オロ
証券コード 3983
市場 東証マザーズ(上場:2017年3月24日)
業種 情報・通信業
事業内容 ERPパッケージソフトウェアの提供・保守及びWEBを活用したマーケティング支援事業
設立 1999年1月20日
従業員数 連結320名(2017年1月31日時点)
代表取締役社長 川田 篤
事業戦略 「Technology×Creative」をスローガンに最先端の技術分野に挑戦し、テクノロジー・オリエンテッド・カンパニーとして、企業の内側と外側を強くするソリューションを提供しています。
平成23年3月期から平成27年12月期(以下、当期)までの財務情報を用いて、公認会計士の視点から財務分析を行いました。

会計士の5期間財務分析

売上推移

  • 企業の内側を強くするソリューションとしてビジネスソリューション事業、外側を強くするソリューションとしてコミュニケーションデザイン事業の2つの事業を行っており、それぞれの当期における販売高は1,412百万円、1,641百万円となっています。
  • また、コミュニケーションデザイン事業においては、イオングループ向け売上高が当期の総売上に対して20%を超えており、今後のイオングループとの取引関係が事業及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
 

会社の利益構造

  • 当期の連結ベースの経常利益率は22.2%となっており、前期の10.6%から大きく改善しています。
  • ビジネスソリューション事業、コミュニケーションデザイン事業、それぞれにおけるセグメント利益が売上高に占める割合はそれぞれ26.8%、16.1%となっており、売上高では劣るものの収益性はビジネスソリューション事業の方が高くなっています。
   

会社の資本構成

  • 当期の連結ベースでの自己資本利益率は35.6%であり、自己資本比率67.4%となっています。また、当期の営業活動によるキャッシュ・フローは純利益を大きく上回っています。
  • 投資活動によるキャッシュ・フローは主に有形固定資産の取得によるものであり、今回の増資による資金についてもサーバーの増強等に充当する予定です。
 

PER(予想株価収益率)

  • 平成27年12月期の1株あたりの純利益は113円84銭です。また、想定発行価格1,930円に対する、当期のPERは17.1倍となっています。
 

企業価値に影響を与える外部的要因

  • 上記のとおり取引先としてはイオングループ、また製品としてはビジネスソリューション事業におけるZAC Enterpriseに売上が依存しており、これらの依存度の高さが事業及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
  • 複数の重要な訴訟案件を抱えており、損害賠償請求による直接的な経営成績に対する影響のみならず、レピュテーションに影響を及ぼす可能性があります。