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会計士コラム

公認会計士による新規上場企業の財務分析【ウェーブロックホールディングス株式会社】

公認会計士の視点から、今注目の新規上場企業を紹介し、財務分析を行います。

今回は、複数の素材と様々な加工技術との「組み合わせ」により、新たな価値の創造を行うウェーブロックホールディングス株式会社について企業分析を行いました。
会社名 ウェーブロックホールディングス株式会社
証券コード 7940
市場 東証二部(上場:2017年4月10日)
業種 化学
事業内容 各種合成樹脂製品の製造・加工・販売、およびそれに付帯または関連する事業を展開
設立 1964年6月20日
従業員数 763名(2016年4月1日時点)
代表取締役社長 木根渕 純
事業戦略 「素材」×「技術」から生み出される生活に身近な4つの事業を営んでいます。
平成24年3月期から平成28年3月期(以下、当期)までの財務情報を用いて、公認会計士の視点から財務分析を行いました。

会計士の5期間財務分析

売上推移

  • 過去5年間の売上高は横ばいが続いています。
  • セグメントは4つから構成されており、当期の連結販売実績はインテリアが6,820百万円、編織が6,807百万円、産業資材・包材が8,549百万円、アドバンストテクノロジーが2,879百万円と産業資材・包材が最も大きな割合を占めています。
  • 一方で、当期のセグメント利益はインテリアが407百万円、編織が578百万円、産業資材・包材が238百万円、アドバンストテクノロジーが△174百万円と編織の利益率が最も高いことが読み取れます。またいずれのセグメントにおいても当期の成長率は94.6%から126.2%で堅調に推移しています。
 

会社の利益構造

  • ビジネスモデルの特性上、相対的に原価率が高くなっており、前期・当期ともに連結での売上原価率は78.0%で推移しています。
  • またアドバンストテクノロジーにおいては製品品質が安定せず、当期においてはクレーム費用が膨らんでおり、補償費として247百万円発生していることから、上記のとおり当期のセグメント利益は赤字となっています。
   

会社の資本構成

  • 当期の自己資本利益率は4.6%であり、自己資本比率28.0%となっています。
  • なお、2011年7月にTOB(公開買付け)により東京証券取引所市場第2部からの上場廃止を行っており、今回は再上場となっています。
 

PER(予想株価収益率)

  • 平成28年3月期の1株あたりの純利益は17円66銭です。また、想定発行価格840円に対する、当期のPERは47.56倍となっています。
  • また、公開株がすべて筆頭株主である投資ファンドによる売出であることも影響し、初値は721円で公開価格を3.9%下回っています。
 

企業価値に影響を与える外部的要因

  • 素材メーカーとして、自然災害等による原材料の高騰や材料調達によるリスクが顕在化した場合、影響を及ぼす可能性があります。