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会計士コラム

公認会計士による新規上場企業の財務分析【株式会社ビーブレイクシステムズ】

公認会計士の視点から、今注目の新規上場企業を紹介し、財務分析を行います。

「世界が認めるシステム構築の仕組を世に広め、社会の発展に貢献する」という理念を掲げる株式会社ビーブレイクシステムズについて企業分析を行いました。
会社名 株式会社ビーブレイクシステムズ社
証券コード 3986
市場 東証マザーズ(上場:2017年6月15日)
業種 情報・通信業
事業内容 主にクラウドERP(MA-EYES)の開発および販売を行うパッケージ事業と、顧客が構築するシステムの受託開発やIT人材の派遣を行うシステムインテグレーション事業を展開
設立 2002年7月17日
従業員数 131名(平成28年6月30日現在)
代表取締役社長 白岩 次郎
事業戦略 Java、オープンソース、ERPに特化したシステム開発を軸に事業を展開している。
平成24年6月期から平成28年6月期(以下、当期)までの財務情報を用いて、公認会計士の視点から財務分析を行いました。

会計士の5期間財務分析

売上推移

  • 過去5年間の売上高は右肩上がりで堅調に推移しており、セグメントはクラウドERPの開発および販売を行うパッケージ事業と、顧客が構築するシステムの受託開発やIT人材の派遣を行うシステムインテグレーション事業の2つから構成されています。
  • パッケージ事業の主力製品であるMA-EYESは、サービス業、特に労働集約型・プロジェクト型の業種に特化したクラウドERPです。ERPパッケージは、もともと製造業向けのものが多いものの、IT、システム開発、広告、コンサルティングといった特定のサービス業に狙いを定めることで、競争優位性を確保しています。
  • 一方、システムインテグレーション事業として、開発言語がJavaの開発案件に特化して顧客システムの開発を行っています。
  • 当期の売上は、システムインテグレーション事業が前年同期比96.4%に落ち込んだものの、パッケージ事業会社が前年同期比143.6%と成長していることから、全体では前年同期比116.2%となっています。
 

会社の利益構造

  • 製造原価と販売費及び一般管理費の合計の約8割を人件費が占めています。また、粗利率はパッケージ事業のほうが比較的高くなっています。つまり、セグメント別の売上構成比と開発工数にかかる人件費の増減によって、利益率が変化するビジネスモデルになっています。
  • また、パッケージ事業、システムインテグレーション事業ともに特定のサービスや開発言語に特化していることから、比較的利益率が高くなりやすい傾向にありますが、一方で技術革新の影響により抱えるリスクも同時に高くなりやすい傾向にあります。
   

会社の資本構成

  • 当期の自己資本利益率は21.8%であり、自己資本比率64.4%となっています。
 

PER(予想株価収益率)

  • 平成28年3月期の1株あたりの純利益は73円09銭です。また、想定発行価格1,380円となっています。
 

企業価値に影響を与える外部的要因

  • 特定のサービス・開発言語に特化していることから、技術資産としての価値は比較的高いものの、認識していないところで第三者の知的財産権の障害が生じる可能性もあり、そのような場合においては事業及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。