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独立会計士コラム

公認会計士による新規上場企業の財務分析【アセンテック株式会社】

公認会計士の視点から、今注目の新規上場企業を紹介し、財務分析を行います。

今回は、仮想デスクトップに関連する製品開発、販売及びコンサルティングサービスの提供を行うアセンテック株式会社について企業分析を行いました。
会社名 アセンテック株式会社
証券コード 3565
市場 東証マザーズ(上場:2017年4月25日)
業種 卸売業
事業内容 仮想デスクトップに関連する製品開発、販売及びコンサルティングサービスの提供
設立 2009年2月2日
従業員数 60名(平成29年1月1日現在)
代表取締役社長 佐藤 直浩
事業戦略 サイバーセキュリティ、BCP、働き方改革の3つの課題による社会損的課題の解決に導くソリューションを提供しています。
平成24年1月期から平成28年1月期(以下、当期)までの財務情報を用いて、公認会計士の視点から財務分析を行いました。

会計士の5期間財務分析

売上推移

  • 過去5年間の売上高は乱高下が続いています。
  • 特定の販売先への依存度が高く、日本ビジネスシステムズ株式会社に対して当期の全体に占める売上比率が12.9%、株式会社アイ・ユー・ケイに対する同比率が10.9%となっていますが、パートナー数拡大に伴い依存度の低下を計画しています。
  • アセンテックの事業セグメントは単一のITインフラ事業ではありますが、仮想デスクトップビジネス、仮想インフラ及びストレージビジネス、プロフェッショナルサービスビジネス、クラウドサービスビジネスの4つの事業領域で構成しています。
 

会社の利益構造

  • 過去5年間の経常利益は右肩下がりが続いています。BtBのビジネスであり、Windows XPのサポート終了や消費税増税、マイナンバー制度の導入などの一時的な需給の変化があるものの、社会におけるセキュリティ需要の関心度の高さから、今後の需要増加が期待されています。
   

会社の資本構成

  • 当期の自己資本利益率は△0.4%であり、自己資本比率64.7%となっています。
  • 新規発行による資金使途については、研究開発、本社移転、マーケティング、インフラソリューションラボに充当する予定となっています。具体的にはUSBシンクライアント「Resalio Lynx」のバージョンアップや仮想デスクトップ専用サーバ「リモートPCアレイ」の後継機などの研究開発費用に充てられる予定です。
 

PER(予想株価収益率)

  • 平成28年3月期の1株あたりの純利益は△1円57銭です。また、想定発行価格1,720円となっています。
  • また、初値は公開価格の約3.0倍となる5950円となっています。
 

企業価値に影響を与える外部的要因

  • ITインフラ業界として、競争環境が激しい状況にあり、今後もより一層の激化が予想されます。環境の変化に伴い、事業及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。