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独立会計士コラム

生命保険を使った決算対策⑧

具体的な生命保険商品(その4)

④長期平準定期保険

・商品の特徴:
 保険期間が長く、その間の死亡保険金額が変わらない定期保険で、途中で解約すると契約者である会社は解約返戻金を受け取ることができます。以前ご紹介した逓増定期保険に似ておりますが、主な違いは、返戻率のピークが20〜30年後に到来する点で、20代から40歳前後の比較的若い経営者に向いた商品です。

・保険料の損金算入割合:
支払い保険料の50%で、残りの50%は資産計上となります。

・保険料の高さ:
 逓増定期保険のように保険金が増えることなく一定のため、保険料は比較的低く設定される傾向があります。

・解約返戻金の税務上の扱い:
資産計上分を引いた額、つまり保険料累計額の半分が益金となります。後述の通り、返戻率の高い期間が長期間続くため、経営危機等に陥った際には一部解約(※1)して緊急の資金に充てるほか、解約返戻金を担保(※2)にスピーディに融資を受けるなど、資産として使用されることの多い商品です。

・返戻率:
 ピーク時まで20〜30年ほどの時間を要す分、加入時の年齢や保険会社によってはピーク時に100%を超えるほど非常に高い返戻率が設定される傾向があります。また、返戻率が90%を超える期間も10年程度続くことが多く、経営者が若い場合に選ばれることの多い商品です。

(※1)一部解約とは、保険契約自体を解約するのではく、保険の一部分のみを解約することです。例えば、保険金1億円の契約のうち2,000万円部分のみを解約し、8,000万円分の保障を継続させるような方法です。長期平準定期保険のように貯蓄性のある商品であれば、保険契約者は一部解約後に相当額の解約返戻金を受け取ることができます。

(※2)解約返戻金を担保として融資を受ける主な方法は2つあります。一つは、生命保険会社の契約者貸付制度を利用する方法で、その時点の解約返戻金の90%程度まで借りることができます。もう一つは、解約返戻金請求権等へ質権設定しファイナンス会社などから融資を受ける方法です。