公認会計士による新規上場企業の財務分析【アトラエ】

公認会計士の視点から、今注目の新規上場企業を紹介し、財務分析を行います。

今回は、IT活用の成功報酬型求人メディアでおなじみの会社、株式会社アトラエを対象に、企業分析を行います。

会社名 株式会社アトラエ
証券コード 6194
市場 東京証券取引所マザーズ(2016年6月15日上場)
業種 サービス業
事業内容 成功報酬型求人メディア「Green」の企画・運営、完全審査制AIビジネスマッチングアプリ「yenta」の企画・開発・運営
設立 2003年10月24日
従業員数 36人
代表取締役 新居佳英氏
事業戦略 インターネット・ITに軸足をおき、HumanResource領域を推し進めるとともに、多様な領域に挑戦する多角化戦略をとる

 

会計士の5期間財務分析

平成23年9月期〜平成27年9月期の財務情報を用いて、公認会計士の視点から財務分析を行いました。

売上推移

  • 5期間連続して拡大成長していて、5期間で3倍超にまで成長しています。「Grenn」の市場への浸透ぶりがうかがえます。
  • 人工知能分野への評価が高く、売上が堅調に伸びているものとみられます。

会社の資本構成

  • 自己資本のみであり、借入は直前期ですべて完済されています。
  • 営業債務の4倍の現金預金を有していて、資金繰りも好調です。

会社の利益構造

  • 売上はメディア利用によるものであり、対応する費用は開発にかかる人件費がしめています。
  • 今後決算数値に影響があると考えられるのは、プログラム開発に関するコスト増加が見込まれます。
  • ただし、業種の特性で固定比率は高くないため、売上増加率に対して比例的に経常利益率が増加していくことが期待できます。

PER(予想株価収益率)

  • 2016年7月4日時点で59.30倍となっています。売上増による利益上昇によりさらなる倍率増が見込まれます。

企業価値に影響を与える外部的要因

  • 紙面での求人からメディアを利用した求人への移行に伴い、市場の増大が予想されます。
  • 一方、事業内容が業界に先駆けたものであるため、追随する企業が増えてくるにつれ事業内容が陳腐化してくる恐れもあります。