女性会計士の接客力

公認会計士は、お客様に対して専門的知識を提供して、お金をいただくことができる職業、つまりサービス業です。
 お客様が独立会計士を選ぶときのポイントはどこにあるのでしょうか。筆者の私見ですが、大手の看板を背負っていない専門家を選ぶときには、 専門性や経験の多さ以上に人間性や対応のよさなどを重視されることが多いように思います。
 専門家として会計や税務、経営学などの専門的スキルを学ぶ機会は多くとも、サービス業としての接客スキルを学ぶ機会は、自主的に作らなければなかなかないのではないかと思います。 女性ならではのきめ細やかさを活かして接客スキルを磨き、選ばれる女性会計士を目指しましょう。

【ここを心得ておくと差がつく!】
 以下に示すのは、一見当たり前のことのようにも思えますが、当たり前のことと思いつつ、なかなか難しいものです。 すべてに共通することは、相手を尊重し、相手の基準でものごとを考え、相手を大切に想っているという心遣いです。

●丁寧な言葉・正しい敬語を使う
 会計士は、何かをお願いする立場であることが多いため、「対応をお願いします」「(相手の都合を考えず)○日までに用意してください」などと、少々強い言い方で言い放ってはいませんか? 「ご多用中とは存じますが」「もし難しいようでしたらおっしゃってください」などと、相手への配慮を一言添えるだけで印象は異なります。
 また、正しくない敬語は幼さを感じさせたり、ときには逆に失礼な言い回しになってしまうため、相手に不安を与えてしまいます。

●固有名詞に気をつける
 お客様の氏名、会社の商号は、一字たりとも誤らないようにすること。固有名詞を誤ることは大変失礼にあたります。 資料を作成した際は、固有名詞は特に気を付けて確認することが大切です。 

●やわらかい表情を意識する
 お客様とお話しするときは相手の顔を見て、明るい表情と快活な声を心がけるだけで、会話のキャッチボールがスムーズになり、誠実な人で信頼できると思ってもらいやすくなります。 難しい話をしていても、タイミングのよい笑顔は安心感を与えます。

【接客スキルを身につける方法】
●ホテルやレストランで一流のサービスに触れてみる
 格が高いホテルやレストランでは、接客スキルの素晴らしさに触れることができます。経営者の教育が行き届いているため、どの方の対応を受けても心地よさを感じませんか? 美しい身のこなしと言葉づかいでの対応を受けると、自身がサービス提供をする側となってもこのような心地よさを提供したいという意識につながるのではないでしょうか。

●周りの人やお客様から信頼されている身近な知人の良いところを研究し、真似してみる
 お付き合いのあるお客様、取引先、友人、かつての上司など、周りからの信頼が厚い方や、話していると引き込まれて好感がもてる方のよいところを研究してみましょう。 身近にいる方ならモデルにしやすいと思います。筆者は、人への気遣いが素晴らしいと思っていた上司のメールや言葉遣いの表現を、どこか別の場面でそっと真似してみることで身につけたこともあります。

 自分の望むワークスタイルを実現するためにも、意識して接客業の心得を身につけていきたいものですね。