最近、監査法人から転職して事業会社の会社員として働くケースが多くなってきています。
筆者もその一人で、監査法人を退職した後、2年ほど前からベンチャー企業のバックオフィス部門で管理職として勤務しています。
筆者が勤務している会社は、公認会計士の採用は筆者ただ一人という状況にありました。そのため入社後しばらくは社員の方々から良くも悪くも注目されました。女性ということもあって、役員の愛人か?などと茶化されたこともあります。
色々なことがあって2年が経過した今、監査法人と事業会社ではカルチャーが全く異なることを実感しています。そこで、筆者が事業会社の環境に馴染むために心掛けていることをご紹介します。

① 専門用語、難しい表現を避けて平易な言葉を使う
難しい用語や表現は相手に伝わりづらく、多用すると嫌悪感を抱かれ警戒されてしまいます。筆者の勤務先では、TB、GLなどの用語も直属の上司以外には伝わりませんでした。そのため、会計や監査の専門用語を極力使用しないようにしています。

② 指示を理解してもらえなくても粘り強く繰り返し話す
監査法人では、経験をある程度積んだスタッフへの指示は1度で概ね理解してもらえることが多いです。しかし、この感覚を事業会社での勤務に持ち込むのはNGです。部下には個人差があり、1度で理解することが苦手な人もいます。このような場合には繰り返し丁寧に話すように意識しています。

③ 元気のないメンバーがいたらランチに誘う
事業会社に勤めると、仕事をするメンバーはずっと変わりません。元気のないメンバーを見かけたときには積極的にランチに誘ったりして話を聞くように努めています。
仕事のパフォ-マンスが落ちないように元気づける目的もありますが、そのメンバーの業務に対する志向を知る貴重な機会にもなるときがあります。

④ 女性同士の会話にほどほどにつきあうことも大事
事業会社で生きるには、女性同士のおしゃべりの輪にあえて入るということも必要です。筆者は苦手な方ではありますが、情報も得られますし、いざという時の味方にもなりますので、ほどほどに参加しています。社交性が高い人の方が事業会社では断然、有利です。

いかがでしょうか?事業会社への転職を迷っている方、事業会社勤務で悩んでいる方の何かのお役に立てれば幸いです。結局は、女性ならではの柔軟性を活かして、周囲にいつの間にか溶け込んでいるというのが理想なのかもしれませんね。