公認会計士といえば男性社会のイメージが強いかもしれません。例年、女性会計士の合格者数は、全体の2割弱です。
そんな中でも「女性会計士で良かった」と思う点を挙げたいと思います。

1.男性と完全に対等に働けること

日本の女性活躍推進は進んでいますが、まだまだ完全には実現できていない場面もあると思います。

公認会計士は、次期公認会計士会長に女性が選任されるなど、女性の活躍ができる環境です。期待水準も給与水準も同等で、意志さえあれば、女性だから劣るといったような状況はありません。女性だからと制約を感じることなく、あれも出来る、これも出来ると自分から仕事を選択できる点は、女性会計士ならではのメリットであると言えます。

 

 

2.非常勤勤務ができること

女性は、出産や育児などのライフイベントによって、働き方を見直す人が多いと思います。そんなときに、ライフワークバランスを実現できる公認会計士の非常勤勤務は、良い選択肢であると言えます。

非常勤勤務とは、正社員ではなく、繁忙期だけ時給単価の報酬制で働くスタイルのことです。現在では監査法人の非常勤勤務の1日あたりの報酬は2万円~4万円です。通常のパートタイムよりも報酬が良く、適度な時間でお金をもらい、仕事をしているという実感が得られます。

監査法人だけでなく、公認会計士の非常勤勤務に対する事業会社からのニーズはますます高まっています。会計の専門知識を体系的に習得している公認会計士の活躍の場は多岐に渡り、キャリアの選択肢の幅はますます拡がると言えます。

 

 

3.一度辞めても復職ができること

女性は、一時期はキャリアウーマンを目指して働いていた人も、ライフイベントによって、家族や子供のための時間を優先したいといったようなワークライフバランスを考えるようになることが多いと思います。

通常の企業の場合、一度退職してしまうと正社員としての復職が難しかったり、他分野の業種の会社に一から再就職をせざるをえなかったりと、キャリアが分断してしまう可能性があります。

公認会計士の場合は、出産や育児などで一度退職をしたとしても、容易に復職が可能です、監査法人での復職が一般的ですが、会計の専門知識を活かして企業の経理業務を行う等の事例もあり、復職の選択肢は幅広くあります。

自分のライフイベントに応じて、働き方を選択できるのは女性会計士の大きなメリットだと言えます。