公認会計士の世界は、男性社会と言われます。その中で、女性会計士は、どのような働き方ができるのでしょうか。

男性社会というわけではない

 公認会計士は、約8割が男性であり、一般的に男性社会であるように見えます。人数を見ると女性は少数派ですが、近年、業界全体を通して女性が働きやすい環境作りが活発になってきています。

例えば、大手監査法人を中心に、女性が働きやすい職場環境の整備等を目的とした様々な活動が行われています。また、セミナーやワークショップの開催によって、女性ネットワークの構築や強化が図られています。さらに、結婚や出産、育児等で一時的に仕事を離れたとしても、その後も復帰できる環境が整備されているので、今後のキャリアプランを設計するにあたり柔軟な選択ができます。

女性ならではの良さが活かせる

 女性会計士は、一人の公認会計士として、男女の差を感じることなく幅広く活躍することができます。ただ、これは決して、女性会計士が「男性化」をしないといけないわけではありません。

 繊細な作業が多く、多くのメンバーと関わる公認会計士の業務は、女性特有のきめ細かな配慮や気遣いのできる女性に適した業務でもあります。優秀な男性会計士への業務割り振りや、クライアントとの円滑なコミュニケーション等、女性会計士の良さを活かせる場面はたくさんあります。女性ならではの良さを伸ばすことによって、自分ならではの仕事ができるようになるでしょう。

ライフを重視して、ワークを選ぶこと

 一般的にいうと、女性は、20代はワーク最優先に選ぶことができますが、30代は、結婚や出産をすることで、一般的に自分だけでなく周りの家族の生活に応じて環境が激変する時期です。そのため、ワークをライフに合わせて選ぶ必要がでてきます。

 結婚後も働きたいという女性は増えていますが、そのような方を積極的に採用しようという動きも広まっています。例えば、大手監査法人では、時短勤務や契約社員制度など勤務形態の多様化を推進しており、経理等のバックオフィスでも、女性会計士を活用するケースがあります。

 最近では提案に柔軟に対応したいという会社も増えていますので、自分自身で自分に合ったワークスタイルを提案してみることをお勧めします。