2017年6月21日(水)に、弊社Human Bridgeで第7回独立会計士塾が開催されました。

独立会計士塾は、独立して活躍されている会計士の方を講師としてお呼びし、独立に至った経緯や、独立のスタイル・魅力などをお話いただく企画です。このコラムでは、開催された独立会計士塾の内容を要約して紹介します。

第7回は、萩原公認会計士・税理士事務所として医療法人・社会福祉法人等の医療介護分野を中心とした会計・税務業務を行う側、自らも福祉事業の経営者として日々事業を展開しておられ、さらに2016年より株式会社アルプロンの社外監査役に就任し、若手会計士の代表格として活躍中の萩原裕司先生をお招きし、これまでの実体験を語って頂きました。

公認会計士に求められる社外役員としての期待
~独立会計士.job で実現した“社外役員”としての働き方~

【セミナー内容(要約)】

萩原講師の現在の活動内容
会計事務所(群馬)・税務(法人・個人の税務相談・確定申告)
・経営コンサルティング(事業立ち上げ支援)
・多様な組織形態(医療法人、社会福祉法人、学校法人・任意組合)
介護施設経営(群馬)・経営者としての視点(将来のビジョン、営業・人事・財務の視点)
・労務、総務(人材確保、総務全般)
・行政・地域との関わり(行政監査、地域・ボランティアとの交流活動)
社外役員(主に東京)・月次取締役会
・監査役監査
・監査法人対応
今後のキャリア 〜公認会計士としてどのようなキャリアを積むか?〜
  • 会計士のキャリアには、様々なパターンがある
  • 監査法人・会計事務所からいきなり社外役員は、大変(社外役員は、会計・税務の内容以外にも、多岐に渡り相談されることが多い)
  • 専門能力 + α(付加価値)が必要
  • 付加価値をつけるためには、何事にもチャレンジすることが大事!
  • 独立するなら、早い方がいい(まず他の事務所で税務の経験を積んでから・・、では、営業活動の時間がとれない)

幅広い経験を積み、何らかの形で社会や人に還元する → 我々公認会計士の使命

【編集後記】スタッフコメント
萩原講師は、ご自分の事務所運営と、ベンチャー企業の社外役員としての活動に加え、介護施設経営も行なっていらっしゃる、非常にユニークなご経験をお持ちの会計士です。老人ホームを立ち上げた経験のある若手会計士は、めったにいないのではないでしょうか。
これも、萩原講師が群馬在住で活動されていることと関係があると思いますが、しかし何と言っても、萩原講師の気さくで積極的な人柄と、会計士の枠を超えた経営者マインドが、これらの幅広い業務を可能にしているように思います。
社外役員のとしての活動にしても、一般的には非常勤であるため、社内での立ち回りや情報の吸い上げが難しいことも多い業務ですが、社員から相談される雰囲気を(自然と?)作り上げる人柄・手腕は見事だと思いました。
セミナー当日は、受講者からも経営に関する質問が多く、萩原講師がそれぞれに大変示唆に富んだ回答をされているのが印象に残りました。

受講者の声

”社外役員の業務について、実際請け負っている方の感想を聞くことができて良かったです。”

”お話を聞いて、独立後のキャリアイメージがつきました。”

”公認会計士の使命感について、モチベーションが上がりました。”

”社外取締役の難しさについて、実際の経験談を聞けたので、今後の自分の経験に生かしたいと感じました。”

”自分が思いつかないキャリアを伺うことができて良かったです。”


萩原公認会計士事務所所長
萩原 裕司 :公認会計士、税理士

2007年 慶應義塾大学商学部卒業
2007年 有限責任監査法人トーマツ入社
2011年 公認会計士登録
2013年 有限責任監査法人トーマツ退所
2013年 萩原公認会計士事務所設立
2016年 株式会社アルプロン社外監査役就任

2007年慶應義塾大学卒業後、有限責任監査法人トーマツに入社。上場企業の法定監査内部統制構築支援、IFRS導入コンサルティング業務等に従事した後、2013年同社退社。
現在は、萩原公認会計士・税理士事務所として医療法人・社会福祉法人等の医療介護分野を中心とした会計・税務業務を行っている。自らも福祉事業の経営者として日々事業を展開。
2016年より株式会社アルプロンの社外監査役に就任し、若手会計士の代表格として活躍中。