独立会計士.job

やりがいのある仕事を見つける
公認会計士のための開業支援・営業支援サイト

MENU+
独立会計士コラム

公認会計士による新規上場企業の財務分析【株式会社 エイトレッド】

公認会計士の視点から、今注目の新規上場企業を紹介し、財務分析を行います。

今回は、稟議申請から承認に至るまでの業務効率化を図るためのワークフローパッケージ「X-point」などの開発・販売、クラウドサービスの提供している(株)エイトレッドについて企業分析を行いました
会社名 株式会社 エイトレッド
証券コード 3969
市場 東証マザーズ(上場:2016年12月22日)
業種 情報・通信業
事業内容 プロダクト製品開発・サポートサービス・クラウドサービス
設立 2007年4月2日
従業員数 44人(平成28年10月31日現在)
代表取締役社長 稲瀬 敬一
事業戦略 「ソフトウェアのパワーで、新しいライフスタイル・仕事のスタイルを作り、未来を創造すること」を経営ビジョンとして掲げ、ワークフロー製品の開発及び販売を主たる事業としている。
平成24年3月期から平成28年3月期(以下、当期)までの財務情報を用いて、公認会計士の視点から財務分析を行いました。

会計士の5期間財務分析

売上推移

  • 売上高は順調に右肩上がりの成長を続けています。
  • 事業の売上は、パッケージソフトの販売及びクラウドサービスの導入時におけるフロー売上と、導入後の継続利用に伴うストック売上に大別されます。
  • 平成28年度10月末時点におけるワークフロー製品の累計導入社数は1,878社となっており、そのうち継続社数は1,475社と70%を超える継続率になっています。また、販売体制の強化及び知名度の向上によるシェアの拡大や導入社数の増加が今後の課題となっています。
 

会社の利益構造

  • 利益においては人員数の増減による影響を大きく受けています。当期の売上原価は平成27年3月期(以下、前期)より23,526千円減少(前期比8%減)しており、これは製品開発に人員を移行したためです。また、販売費及び一般管理費においても、104,608千円増加(前期比41.7%増)したのも、人件費の増加が影響しています。
  • 一方、利益率においては、直近5期間の経常利益率は25%台から32%台で安定的に推移しており、業績成長に応じた人員増を行っているものと考えられます。
   

会社の資本構成

  • 当期の自己資本利益率は6%であり、自己資本比率67.7%となっています。当期末に借入金がなく、直近5期間の自己資本比率は68%台から72%台と安定的に推移しています。
  • 新規上場申請のための有価証券報告書提出日において、東証1部に上場する株式会社ソフトクリエイトホールディングスが親会社となっており、親会社グループにおけるシステムインテグレーション事業の一角を担っています。
 

PER(予想株価収益率)

  • 平成28年3月期の1株あたりの当期純利益金額は87円41銭です。また初値は公開価格である1,800円を3倍上回る4,210円となりました。
 

企業価値に影響を与える外部的要因

  • 営業活動がパートナー企業に大きく依存しており、販売先上位5社が売上高に占める割合が概ね5割の水準になっています。これら主要なパートナー企業の営業戦略や販売動向により、業績に影響を与える可能性があります。