生命保険を使った決算対策④

メリット・デメリット

○法人が決算対策のために生命保険を活用する場合の主なメリットとデメリットは、次の通りです。

(メリット)
・法人にとって最適なキャッシュフローと損金額に合わせた設計が可能です。

・適切なタイミングで解約すれば、役員の退職慰労金や大規模な設備投資に解約返戻金(≒資金と収益(益金))を充てることができます。

・経営者が万が一の時には、保険金を借入金返済や運転資金として活用できます。

・解約せずとも、解約返戻金の90%程度を上限に、保険会社から機動的にお金を借りることができます。保険会社の他にも、解約返戻金へ質権設定のうえ融資してくれる金融会社もあります。


(デメリット)
・キャッシュアウト(保険料の支払い)と費用(損金)計上が複数年に渡り続きます。

・予期せぬ事態の発生により加入後早い時期に解約した場合、返戻率が低くなる可能性があります。


保険会社の選定と商品選び

○数多くの生命保険会社が同様の商品を扱っており、加入する保険商品によって、利益やキャッシュの極大化効果は大きく変わってきます。そのため、実際に加入する際は、次に列挙する点からクライアント企業(ないし自社)にとってベストな保険商品を、プロの代理店と相談しながら選択することを、お勧めします。

 ・返戻率:高いほど良いです。
 ・返戻率がピークとなる時期:解約を予定する時期にピークが来ると良いです。
 ・保険料の額:高額な節税ニーズがある場合は、同じ保険金額でより高額な保険料となる商品が良いです。

 ・告知扱(※1)の可否:スケジュールや被保険者の体況(※2)により、病院での診査(※3)ではなく告知扱で加入できる商品がより良い場合があります。

(※1)告知扱:現在および過去5年以内の健康状態や現在の身体状況等を書面で告知する方法のことです。
(※2)体況:被保険者の健康状態のことです。
(※3)診査:保険会社と嘱託医契約した医師の診査を受けることです。保険金額や加入時年齢により、必要な項目が異なります。

以上