会計士事務所・税理士事務所の多くがホームページを開設しておりますが、実際に集客に結びついているホームページは限定的と言えます。ここでは、WEBマーケティングの重要性や、顧客の購買行を踏まえたWEBマーケティングの鉄則などを説明します。

WEBマーケティングできていますか?

インターネットの普及により、あらゆる分野の情報にアクセスするためのコストが大幅に下がりました。その結果、事業者などが会計士・税理士を探す際、インターネットで検索するのが一般的となりました。

そのため、会計士事務所・税理士事務所においても、ホームページを中心としたWEBマーケティングの重要性が高まりましたが、集客を意識したマーケティングを行っている事務所は一部です。ホームページは、いくら見栄えを良くしても、マーケティングの視点で稼働させなければ、事務所を売り込む営業マンの機能を発揮しません。

顧客候補のweb利用イメージを持つ

WEBマーケティングと聞くと、難しいイメージを持たれる方もいるかと思いますが、まず、あなたが消費者の立場になったことを想像して顧客候補の購買行動をイメージすることが重要です。

事業者等が会計士事務所・税理士事務所をインターネットで探し契約するまでのフローは、概ね次の通りです。①解決したい税務会計上の課題や地域などのキーワードで検索します。②検索結果のページ(Search Engine Result Page、SERP等と呼びます)から、課題を解決してくれると思われる複数の事務所のホームページをクリックします。③それら事務所について、代表者のバックグラウンド、料金、サービスメニュー等を比較し問い合わせする先を選定します。④事務所への電話連絡や面談を経て、信頼ができ、かつリーズナブルな条件と感じた場合に契約が成立します。このうち①〜③がWEBマーケティングの対象となります。

webマーケティングの鉄則

WEBマーケティングの対象となる上記の①〜③は、①②と③に分けて考えることができます。①と②はホームページへの訪問者を増やすための工夫(SEO対策など)が、③はホームページの訪問者から問い合わせをもらう工夫(専門性の高さが伝わる情報コンテンツなど)が、それぞれ重要です。つまり、WEBマーケティングの鉄則は、見栄えの良いホームページを作ることだけではなく、①②と③の両方を高める仕掛け作りと言えます。

WEBマーケティングを通して集客を増やすための基本的な考え方について説明しました。ホームページの訪問者からの問い合わせ件数を増やす工夫も重要ですが、ホームページへの訪問者数を増やす仕掛けも重要であることを理解いただけたと思います。