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会計士コラム

公認会計士による新規上場企業の財務分析【イントラスト】

公認会計士の視点から、今注目の新規上場企業を紹介し、財務分析を行います。

家賃債務保証をベースに介護費用保証や医療費用保証及びソリューションサービス事業を総合的に展開しているイントラストについて企業分析を行いました。

会社名 株式会社イントラスト
証券コード 7191
市場 東証マザーズ(上場予定日:2016年12月7日)
業種 その他金融業
事業内容 総合保証サービス事業
設立 2006年3月9日
従業員数 83人(平成28年9月30日現在)
代表取締役 桑原 豊
事業戦略 家賃債務保証、介護費用保証及び医療費用保証など幅広い総合保証サービス事業を展開しています。

 

平成24年3月期から平成28年3月期(以下、当期)までの財務情報を用いて、公認会計士の視点から財務分析を行いました。

会計士の5期間財務分析

売上推移

  • 売上高は平成273月期(以下、前期)をピークに、当期においては前期比-6.9%と成長がやや鈍化しています。
  • 総合保証サービス事業の単一セグメントであり、主なサービスとして保証サービスとソリューションサービスで構成されております。当期においてそれぞれが全体の売上に占める比率は68%32%となっています。
  • なお、保証サービス、特に家賃債務保証を取り巻く環境としては、保証会社の利用そのものが定着しつつあり、今後も保証会社の利用割合は増加していくものと見込まれています。

会社の利益構造

  • 再保証契約の見直しに伴い、当期においては大幅に売上総利益率が改善しています。
  • その結果、前期まで赤字であった当期純利益は当期黒字となっており、当期純利益率は19.8%となっています。
  • 類似企業であるジェイリース(7187)における平成283月期の連結ベースの当期純利益率が2.8%、あんしん保証(7183)における同期の単体ベースの当期純利益率が10.3%であり、相対的に高い水準になっています。

会社の資本構成

  • 当期の自己資本利益率は1090.9%であり、自己資本比率25.8%となっています。
  • また、前期まで当期純利益が赤字であったことから、純資産も同様に前期まで赤字であり、当期より黒字となっています。ただし、当期の繰越利益剰余金は依然として192千円の赤字となっています。
  • 新規発行による手取金の使途として、基幹業務システムの開発および既存システムの改修、コールセンターの開設等を予定しています。

PER(予想株価収益率)

  • 平成283月期の1株あたりの純利益は6507銭です。また、想定発行価格630円に対する、当期のPERは9.7倍となっています。

企業価値に影響を与える外部的要因

  • 保証サービス及びソリューションサービスにおいて、それぞれ大和リビング株式会社及びハウスファイナンシャル株式会社に対する取引が集中しています。今後、両社との取引関係に変化が生じた場合や経営絵方針の変更が生じた場合においては、業績に影響を与える可能性があります。
  • 住宅関連業界における賃貸住宅の着工戸数や賃貸アパートの空室率の動向が事業環境に影響を及ぼしています。